明(中国)の海商であった王直は、天文11年(1542)平戸松浦家25代隆信(道可)の優遇を得て、勝尾岳の東麓に居を構え、唐風の建物を建て、貿易の拠点としました。
貿易は賑いをもたらし、これに伴い多くの中国商人が平戸に定住するようになります。
その居住地域に現在まで残る遺構として六角井戸があります。
同様の井戸がやはり王直が貿易拠点としていた五島列島福江島に六角井(県指定史跡・昭和29年12月21日指定)として存在しています。なぜ六角とするのかは不明ですが、中国との交流があったことを示す貴重な遺構だと考えられています。