笛を主体として鉦、大太鼓、締張りの鳴り物、綾、ササラの踊り、大小2頭の獅子舞に天下新無相流の流れを組むとされる棒術がつきます。ほかに先導、幟り旗、高張り提灯等総勢約80名で演じられる、にぎやかで勇壮なものです。
明治維新の頃と第2次世界大戦時、鉦の供出などで一時中断したこともありましたが、地域の人々の熱意により復興し、現在に至っています。子どもの減少で継続が難しくなり、現在は地区を越えて保存が図られています。
荻田浮立の特色のひとつである棒術の由来を記した天下新無相流由来之碑が、荻田地区の国道沿いの山際に立てられています。高さ1.15m、幅1.2mくらいの自然石の上段に「棒ノ術捕手ノ術」の由来、中段にそれを伝授した人の名前、下段に門人の名前が刻まれています。裏面にはその建立を示す「明治29年12月」と石工の名前があります。