「閑雲亭」及び「閑雲亭待合」は松浦史料博物館敷地西側の生垣で囲われた一画にあります。
「閑雲亭」は半間の床をもつ4畳の茶室と6畳の座敷からなり、屋根を葺きおろした北側部分に雪隠と手水場を備えています。軒を枝付きの自然木柱で支え、室内は、手前畳上部以外は天井を張らず小屋組みを見せるなど開放的な造りになっています。
東面の建具を開け放しとし、海や城下町の眺望を楽しむように設計されています。礎石・沓脱石・路地石は当初のものです。
「閑雲亭待合」は「閑雲亭」の東側に独立した外待合として設けられています。
枝付きの自然木柱を四隅に立て、腰掛けも自然石です。壁は設けず吹放ちとし、茶室と同様に開放的な造りです。南に向かって座るようになっており、海や城下町の眺望を楽しむように意図されています。