現在、行くことが困難な場合を除き、新たに札所を設置し巡礼モデルコースを制定しました。宗教宗派の垣根を越え、神仏、三界万霊への祈り一札所をひとつひとつゆっくり巡礼しましょう。ご自身のペースで霊場の空気、歴史の深み、自然の癒しを感じながら巡って下さい。
804年に弘法大師は遣唐使の一行とともに、平戸島北部の田の浦で風待ちをして滞在したと言われ、弘法大師の遺跡や碑が残るエリアです。特に最教寺は弘法大師の護摩供養の聖地として西の高野山と称され、多くの参拝者が訪れています。
千里ヶ浜の美しい海岸と西海国立公園指定の川内峠、宝亀周辺を巡るコースです。「宝亀」地区は本来「保々木」でしたが、平戸88ヵ所を制定した松浦煕公が、地元で大切にされている「亀石(札所14)」より縁起の良い文字の「宝亀」に変えたと言われています。
素朴な風景が広がる山道が続き、心静かに落ち着くコースです。普門寺(札所23)は市指定文化財になっており、境内には平戸八十八ヵ所を定めた松浦煕公の墓もあります。仏教の六道輪廻の六道を救うとされる大河原の六地蔵(札所28)もぜひ巡礼しましょう。
日本陸路の最西端に位置する志々伎。漁業が盛んな港町を巡るコースです。九州百名山の1つ志々伎山にある志々伎神社(札所39)や、県指定重要文化財の十一面観世音菩薩座像がある阿弥陀寺(札所36)は志々伎登山とともにお参りをするお客様が多く訪れます。
農業、漁業が中心でホタルの里の中津良川が流れる自然豊かな地区です。山奥にひっそりとただずむ岩谷神社(札所49)や、離れ小島に祀られた西浜淀姫神社(札所45)など、自然と一体となった感慨深い気持ちにさせられます。
日本水浴選88選の美しい砂浜が広がり、山間部には棚田が並び、平成22年には国指定重要文化的景観に指定されました。小さな社、宮が多いですが、昔ながらの風景が残る地区をゆっくり見ながら巡礼をしてみてはいかがでしょう。