指定を受けた3冊の文書はいずれも和装本(和紙を用い糸で綴る)で、?慶安元年(1648)子ノ三月吉日 鯨船萬覚帳、?明暦三年(1657)酉ノ三月吉日 新組鯨覚帳、?寛文七年(1669)未ノ三月吉日 鯨船萬覚帳です。
内容は出港先や鯨の捕獲頭数など鯨組の操業内容、組織構成、納屋などの装備、船員の出身地などが正確で具体的に記録されています。
江戸時代の捕鯨関係資料として最も古く、著名な「西海鯢鯨記」が享保5年(1720)に書かれていますが、当文書は半世紀以上前に書かれたもので、捕鯨関連資料としては第一級史料です。